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絵を描くとき、失敗が怖くて消しゴムを手放せないあなたへ

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こんにちは!今日は、絵を描く方から寄せられた「あるある」なお悩みについて、先生と一緒にお答えしていきたいと思います。絵を描き始めたばかりの人も、長く描いている人も、ふとした瞬間に陥りがちなこの悩み。もしかすると、あなたも同じような気持ちを抱えているかもしれません。

今回寄せられたお悩みは、こんな内容でした。

 

「先生、今日のお悩みです。失敗をするのが怖くて、線を引くたびに消しゴムで消してしまって、紙がボロボロになってしまいます。どうしたらいいでしょうか?」

 

せっかく真っ白なキャンバスや紙に向かっても、一本の線を引くたびに「あ、違う」「これじゃない」と思ってしまい、すぐに消しゴムに手が伸びてしまう。そして何度も何度も消しているうちに、気づけば紙の表面は毛羽立ち、ボロボロになってしまう……。絵を描くのが好きなはずなのに、なんだか苦しくなってしまいますよね。

この切実なお悩みに対して、先生はまずこう呟きました。

 

「どんだけ強い力で消したいんだろうね」

 

確かに、紙がボロボロになるほど消しゴムをかけてしまうというのは、ただ単に「線を消したい」という物理的な欲求を超えて、心の中にある「失敗を無かったことにしたい」という強い焦りや不安が表れているのかもしれません。

先生はさらに、この相談者さんの心理をこう分析します。

 

「間違いを極度に怖がる性格って自分で言ってるね。常に消しゴムを握りしめている。消しゴムがなかったら、辛くて辛くてしょうがない不安症の人なのか? 全部完璧に消えないといけない。完璧に消えるまでゴシゴシやるんだ。それね、絶対無理」

 

「絶対に間違えたくない」「完璧でなければならない」という思い込み。それは絵を描く上では、とても窮屈な足かせになってしまいます。消しゴムを握りしめているその手は、本当は自由に筆や鉛筆を動かしたいはずなのに、不安によってガチガチに固まってしまっている状態です。

極度に間違いを恐れてしまう人への処方箋

もし、あなたがこの「完璧に消えないと気が済まない」「失敗が怖くてたまらない」という極端な状態にあるのなら、先生からのアドバイスは少し意外なものかもしれません。

 

「だからね、病院とか、そういう同じ悩みを持った人の、なんか潔癖症の会みたいな所に行って、自分の心をほぐしたらいいよ」

 

これは決して冷たく突き放しているわけではありません。「絵の技術」以前に、「心の内側にある不安や潔癖さ」をどうにかしてあげる必要があるということです。同じように「失敗が怖い」「完璧主義で苦しい」と悩んでいる人と悩みを共有したり、専門家の力を借りたりして、まずはガチガチになった心を優しくほぐしてあげることが、自由に絵を描くための第一歩になるのです。

消しゴムを手放してみるという挑戦

そして、そこまで極端ではないけれど、やっぱり消しゴムに頼りすぎてしまうという人に向けて、先生はこう続けます。

 

「そもそも、もう一つ言うならね、もっとそれより軽いレベルの人は、消しゴムを持たないこと」

 

「えっ、消しゴムを持たないでどうやって描くの!?」と驚かれるかもしれません。しかし、これには明確な理由があります。先生は、絵が上手くならない人たちに見られる「ある共通点」を教えてくれました。

 

「そもそも、上手くならない人の共通の条件っていうのがあって。一番上手くならない人で多いのは、消しゴムですぐに消してしまう人」

 

なぜ、すぐに消してしまうと上手くならないのでしょうか? それは、線の引き方に表れてきます。

 

「線がチョコチョコと、短く繋がらない線が多い人は上手くならないの。自信のない線がこう、ずっと繋がってて。あれが多い人は上手くならないの」

 

失敗を恐れていると、どうしても一本の長い線を思い切り引くことができなくなります。「この辺りかな…いや、違うかも…」と探り探り、チョコチョコと短い線を重ねて輪郭を描こうとしてしまう。いわゆる「毛玉のような線」です。消しゴムが手元にあると、「間違えたらすぐ消せばいい」と思う半面、「間違えたくないから少しずつしか描けない」という負のループに陥ってしまうのです。

発想の転換:間違いから全ては始まる

では、そのループから抜け出すにはどうすればいいのでしょうか。先生から、とても力強い言葉が飛び出しました。

 

「だから、もう思い切って、開き直るまで、汚していいもんだと思って」

 

この言葉を受けて、相談者さんもハッとしたように言葉を重ねます。

 

「汚していいもんだと思って…もうちょっと汚れちゃったら、もう泥んこになるまで、」

 

そうです。絵を描くということは、綺麗に整えることだけではありません。時には紙が真っ黒になるまで、泥んこになるまで手を動かしてみる。その過程で生まれる偶然の線や、勢いのあるストロークこそが、絵に命を吹き込むのです。

先生は最後に、絵を描くということの「本質」について、究極の【発想の転換】を教えてくれました。

 

「そもそもさ、白い紙に黒い線で引くということ自体も、間違いの始まりのようなもんやん。だから君は間違いをやってるんだから。間違った道に足を踏み入れたんだから、開き直れって」

 

真っ白な無垢の紙。そこに自分の意志で黒い線を引く。それはある意味で、紙の純白さを「汚す」行為であり、最初の「間違い」を犯す行為とも言えます。でも、その「間違い」を恐れていては、何も生み出すことはできません。

私たちはみんな、白い紙に線を引いた時点で、すでに「間違った道」に足を踏み入れているのです。だったら、もう迷う必要はありません。

 

「潔癖になることが一番の間違いだって思うぐらい」

 

絵を描く上で一番の失敗は、線を間違えることではなく、「間違えることを恐れて委縮してしまうこと」です。

今日は、

  1. 極端に潔癖で心がガチガチになってしまっている人

  2. ちょっと潔癖で消しゴムを手放せない人 この「2パターン」の方に向けて、お話しさせていただきました。

もしあなたが次に紙に向かうとき、失敗が怖くなったら、ぜひこの言葉を思い出してください。「自分はすでに間違った道に踏み入れているんだから、あとは泥んこになるまで楽しもう!」と。 消しゴムをそっと机の奥にしまって、思い切り、あなたの線を引いてみてくださいね。