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アーティストとしての『プロ道』

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【目次】

  1. 染料と和紙のミクストメディア!素材選びから制作は始まっている
  2. 制作を楽しむのに「決めつけ」は厳禁!
  3. 一生誰かに与えられて生きていく?「アーティストのなり方」の落とし穴
  4. 基礎を学んだら、あとは自分次第!
1. 染料と和紙のミクストメディア!素材選びから制作は始まっている

今回ご紹介するのは、染料と和紙を主に使ったミクストメディアの作品です。
ミクストメディアとは、複数の異なる素材や技法を組み合わせて作品を創り上げる表現方法のこと。
ひとくちに「染料」と言っても、植物から抽出した自然のものから鮮やかな化学染料まで本当にいろんな種類があるし、「和紙」だって産地や原材料、漉き方によって全く違う表情を持っていますよね。

何十種類、何百種類とある素材の中から、「今の自分」にピタッと合ったものを探して、選んでいく。
実はこの過程こそが、たまらなく楽しい作業なんです。
キャンバスに向かう前、絵筆を握るずっと前の段階から、すでに制作は始まっていると言っても過言ではありません。

手に握っているのは身近なマーカーで、後ろにチラッと写っているのはロウ(蝋)。
この一見バラバラな組み合わせを見ただけでも、なんだかワクワクしてきませんか?さて、この作家はここから一体どのように制作を転がしていくつもりでしょうか。予測のつかない展開こそが、この技法の最大の醍醐味でもあるんです。

2. 制作を楽しむのに「決めつけ」は厳禁!

アートの制作を心から楽しむために、絶対にやってはいけないことがあります。それはズバリ「決めつけ」です。

「絵の具は絶対にこれを使わなきゃいけない」「絵はこの紙に描くべきだ!」なんて、頭をガチガチに固くして言っていると、どうなると思いますか?はっきり言って、自分自身の感性を自分で育てることは、もう無理です。
「こうあるべき」という枠に自分を押し込めてしまうと、新しい発見も、偶然から生まれる美しさも、すべてシャットアウトしてしまうことになります。

私が普段、長崎絵画教室で大人の皆さんと向き合っているときも、この「決めつけを外すこと」の重要性は常に感じています。
大人になると、どうしても社会生活の中で身についた「正解を探すクセ」が出てしまいがちですが、アートの世界に絶対的な正解はありません。

型にはまらない発想や、ちょっとした遊び心が、思いもよらない素晴らしい作品を生み出す瞬間を何度も見てきました。
ルールや固定観念に縛られず、もっと自由に、もっとわがままに素材と遊んでみてください。

3. 一生誰かに与えられて生きていく?「アーティストのなり方」の落とし穴

「こうすれば正解です」「この手順で描きなさい」という指示をただ待つだけの姿勢。
確かに、それはすごく「楽」です。思考停止していても、次に進むべき道が提示されるわけですから。

でも、それって要するに「一生誰かに与えられて生きていく」ってことになります。
「アーティストのなり方を教えてください」って言っているようなものです、それは。
それを自分で動いて、試行錯誤して、汗をかいて獲得しなさい、と私は言いたいんです。

世の中には、「私の言うことを聞いて、その通りにすればアーティストになれるから、おとなしく言うことを聞きなさい」なんて甘い言葉をささやく人もいるかもしれません。そして、手っ取り早く結果を求めてそれをすっかり信用し、最終的には騙されるような結果になってしまうかの違いです。

誰かのコピーになるのではなく、自分だけの表現を見つけるためには、与えられるのを口を開けて待つのではなく、自ら掴み取りに行く貪欲さが必要です。マニュアル通りの道なんて、どこにも用意されていません。

4. 基礎を学んだら、あとは自分次第!

もちろん、誤解してほしくないのは、あらゆる芸術には土台となる「基礎」があるということです。デッサン力であったり、色彩の知識であったり、道具の正しい使い方であったり。
そして、それを的確に教え、導いてくれる「師匠」や指導者の存在も不可欠です。
そこをすっ飛ばして「自由」だけを履き違えてしまうと、ただの独りよがりな、誰にも伝わらない表現になってしまいます。

しかし、本当に大切なのは「そこから先」なんです。
基礎をしっかり身につけた上で、それ以上のこと——どう表現し、何を伝え、どんな独自の世界を創り上げていくか——は、結局のところ「自分次第」ってところがある。

誰かに教わった技術や知識は、あくまで表現のための「武器」です。その武器をどう使いこなし、どんな戦い方をするのかは、あなた自身が考え、決断しなければなりません。

正解のない世界で迷うこともあるでしょう。でも、失敗を恐れず、色々な素材を試し、自分だけのスタイルを模索していく。その泥臭くて人間らしいプロセスを楽しめる人こそが、人を惹きつける表現を生み出せるのだと思います。さあ、まずは頭の中の「決めつけ」を捨てて、目の前にある素材と素直に向き合ってみませんか?あなたの中に眠っている表現の種は、自由に育てられるのを待っています。